歯科疾患を予防するためのMTM!流れや重要性を解説
こんにちは。栃木市都賀町、東武日光線「家中駅」より徒歩7分にある歯医者「早乙女歯科医院」です。

虫歯や歯周病を未然に防ぐためには、日々のセルフケアとともに、歯科医院での定期的なメンテナンスも欠かせません。そんな中で注目されているのが、MTM(メディカルトリートメントモデル)です。患者さま一人ひとりの口腔内の状況に応じた適切な予防処置を行うことで、将来的なトラブルを予防するシステムです。
しかし、MTMという言葉を初めて耳にする方も多いのではないでしょうか。具体的な流れや重要性について、しっかり理解しておくことが重要です。
今回は、MTMの内容や具体的な流れ、MTMの重要性について詳しく解説します。お口の健康を守る第一歩として、MTMについて正しく理解しておきましょう。
MTM(メディカルトリートメントモデル)とは

MTMは、メディカルトリートメントモデルの略称で、スウェーデンの歯科医師ボー・クラッセ博士が提唱した診療スタイルを基に、日吉歯科診療所の熊谷崇先生が日本で取り入れた予防を中心とした診療システムです。
患者さま一人ひとりの口腔内の状態を正しく評価・把握し、必要な処置を段階的に実施することで、虫歯や歯周病を予防していくことを目的としています。
日本ではまだ予防歯科が浸透しておらず、本来であれば守れる健康な歯を失っている方が少なくありません。虫歯や歯周病になる本当の原因を知って適切に対処すれば、ご自身の歯を多く守ることができるのです。
早乙女歯科医院でもMTMの流れで診療を行っており、患者さまが生涯を通して歯を維持できるよう努めています。
MTM(メディカルトリートメントモデル)の流れ

どのようにMTMを進めていくのか、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。ここでは、MTMの流れを解説していきます。
初診・検査
患者さまの口腔内の状態を評価するために、カウンセリングと検査を行います。患者さまがどのように自宅でケアをしているのかを聞き取り、必要な検査を実施していきます。
検査内容としては、口腔内の写真撮影、レントゲン撮影、唾液検査などが挙げられます。虫歯や歯周病の有無・口腔内の清掃状態・噛み合わせのバランスなどはもちろん、虫歯や歯周病のリスク分析も行います。
患者さまによって口内環境は異なるので、詳細にチェックすることが非常に重要です。
検査結果の説明
患者さまから聞き取った内容や、検査によって得られた情報をもとに、患者さまに口腔内の状況やリスクレベルなどをご説明します。なぜそうなったのかという原因を、歯科医師と患者さまが一緒に理解することが大切なためです。
ホームケアの指導や、歯石除去を行うこともあります。
初期治療
口内に汚れが残っていると歯周病の原因になる可能性があり、汚れが放置されて歯石になると、ご自身のケアでは除去できなくなります。このため、歯石の付着状況に合わせて、専用の器具を使用してきれいに除去していきます。
また、歯周病は再発しやすいので、再発リスクを減らすためのホームケア方法の指導も実施します。歯科医院を定期的に受診することはもちろん大切ですが、口腔疾患の予防のためには日々のケアも非常に大切です。担当の歯科衛生士からブラッシング指導を受けて、日々のケアの質を高めましょう。
口内のクリーニングや、フッ素塗布を行うケースもあります。フッ素には歯質を強化したり細菌の働きを抑えたりする効果があり、口腔トラブルの予防に効果的です。
改善度のチェック
初期治療によって、口内環境がどの程度改善したかを確認していきます。歯周病検査や食生活の確認・指導、ホームケアの確認・指導などを行うのが一般的です。
虫歯や歯周病のリスクがどのように変化したか、歯茎の状態がどの程度改善したかを確認して、患者さまにも丁寧に説明していきます。
虫歯の治療
口内環境が改善されてきたら、必要に応じて虫歯の治療を行います。噛み合わせの治療を行うこともありますが、目的はきれいでしっかり噛める歯を実現することです。
歯を失うリスクを最小限に抑えるためには、虫歯を早期に治療して管理することが重要なのです。
再検査・現状説明
治療が終わったら、改めて口腔内の環境を確認していきます。唾液検査や口腔内の写真撮影、レントゲン撮影、歯周病検査などを実施して、初診時と比較してどの程度口腔内の状態が良くなっているか検査します。
検査結果が出たら別日に受診していただき、初診時のデータと再検査のデータを比較しながら、患者さまに現状の説明を行い、これからのメインテナンスについて相談していきます。患者様、歯科医師、歯科衛生士で相談しながら、メインテナンスの間隔を決定します。
ホームケア・食生活の指導
磨き残しの有無やホームケアの状況・食生活の確認をして、次回からのメインテナンスに備えます。必要に応じて、歯科医師や歯科衛生士による指導も行われます。
定期メインテナンス
歯を生涯残すためには、定期メインテナンスが欠かせません。1〜6か月に一度の間隔で受診し、ホームケアでは除去できないバイオフィルムを除去します。受診のタイミングは患者さまの状態によって柔軟に調整しますが、歯科医師と患者さまが信頼関係を築き、リスクコントロールを続けていくことが重要です。
また、歯周病検査やホームケア指導、歯石除去、PMTCやフッ素塗布なども、必要に応じて行います。レントゲン撮影や口腔内の写真撮影、唾液検査、歯科医師による口腔内のチェックなども定期的に行いながら、良好な口内環境を維持していきます。
MTM(メディカルトリートメントモデル)の重要性

ここまで、MTM(メディカルトリートメントモデル)について解説してきました。しかし、「何か問題が起きてから受診すればいいのでは?」と疑問に思った方もいるかもしれません。
ここでは、MTMの重要性をいくつかの観点から解説していきます。
ご自身の歯を生涯残せる
少しずつ広まってきているとはいえ、日本ではまだ予防歯科の考え方が浸透していません。このため、虫歯になっても仕方ないと考え、治療を繰り返している方もいます。
しかし、虫歯治療を繰り返すと、歯を失う可能性が高まります。虫歯治療では歯を削ることがありますが、繰り返し歯が削られると最終的にはご自身の歯がなくなってしまうのです。
MTMに沿った診療によって、虫歯をそもそも予防することができれば、歯を失うリスクを大幅に減らせるといえるでしょう。虫歯や歯周病が進行してから治療を受けるのではなく、症状が現れる前にしっかりと対策することで、ご自身の歯を生涯残せるようになります。
口腔疾患を効果的に予防できる
MTMでは、口腔トラブルの有無を調べるだけでなく、唾液検査やホームケア・食生活の確認などを通じて、患者さまごとのリスクを把握したうえで、予防のための処置を行っていきます。このため、虫歯や歯周病を効果的に予防することが可能です。
ご自身の口内環境を正しく理解できる
口腔内の健康を維持するためには、歯科医院での処置だけでは十分ではないことがあります。しかし、「歯磨きを丁寧にしましょう」と言われても、その必要性を感じられる方は少ないのではないでしょうか。
MTMでは、さまざまな検査で得られた情報や患者さまごとのリスクを、患者さまに丁寧に説明することも重要視しています。ご自身の口内環境を理解したり、リスクを把握したりできれば、自然と口腔ケアへの意識が高まる方も多いです。
歯科医師や歯科衛生士だけが管理するのではなく、患者さまも一丸となって口腔疾患の予防に努めていきます。
全身の健康維持にもつながる
口腔内の健康維持は、全身の健康維持にもつながります。例えば、歯周病菌が血流に乗って全身を巡れば、心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病などのリスクを高めることがわかっています。
MTMによって口腔内の環境を整えることで、歯や歯茎だけでなく、全身の健康も守ることができるのです。
まとめ

MTM(メディカルトリートメントモデル)は、患者さまと歯科医師・歯科衛生士が協力し、長期的な健康を目指すためのアプローチです。初診時の正確な診断から、患者さま一人ひとりに合った治療計画の策定、再発予防や定期的なメンテナンスを行うことで、患者さまの口内環境を維持します。
歯を長く守りたい方は、栃木市都賀町、東武日光線「家中駅」より徒歩7分にある歯医者「早乙女歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、虫歯や歯周病になってから削る従来の「治療中心」の歯科医療ではなく、病気になる原因を根本から見直す「予防中心」の歯科医療を大切にしています。「一生通っていただける歯科医院」を目指して、日々診療にあたっています。
お子様の健やかな発育を支える小児育成、成人の歯周病管理、インプラントや歯周病の専門的な治療まで、家族みんなのお口の健康を長く守ります。
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