2019年7月4日 喫煙と歯周病について
近年電子タバコや非燃焼式・加熱式タバコ(新型タバコ)が普及し、従来式の燃焼式タバコに比べると新型タバコは「煙が出ない」「体への害が少ない」「受動喫煙がない」と誤った認識をされ急速な広がりを見せていますが、新型タバコの使用と病気や死亡リスクとの関連性についての科学的根拠が得られるまでにはかなりの時間がかかります。
そのため当院では新型タバコや燃焼式タバコは両方とも歯周病を悪化させるものとして患者様に禁煙指導を行っています。
【新型タバコの種類】
近年電子タバコや非燃焼式・加熱式タバコ(新型タバコ)が普及し、従来式の燃焼式タバコに比べると新型タバコは「煙が出ない」「体への害が少ない」「受動喫煙がない」と誤った認識をされ急速な広がりを見せていますが、新型タバコの使用と病気や死亡リスクとの関連性についての科学的根拠が得られるまでにはかなりの時間がかかります。
そのため当院では新型タバコや燃焼式タバコは両方とも歯周病を悪化させるものとして患者様に禁煙指導を行っています。
【新型タバコの種類】
- 電子タバコ
液体(リキッド)を加熱してエアロゾルを発生させて吸引するタイプ
(液体(リキッド)にはニコチンを含むものと含まないものがあり、含むものは日本では未発売)
- 非燃焼式・加熱式タバコ
iQOS glo PloomTECH など
- 電子タバコ
液体(リキッド)を加熱してエアロゾルを発生させて吸引するタイプ
(液体(リキッド)にはニコチンを含むものと含まないものがあり、含むものは日本では未発売)
- 非燃焼式・加熱式タバコ
iQOS glo PloomTECH など
【喫煙がなぜ歯周病を悪化させるのか】
タバコの煙に含まれる一酸化炭素は組織への酸素供給を妨げ、ニコチンは一種の神経毒で、血管を縮ませてしまうため体が酸欠・栄養不足状態になります。
ニコチンは体を守る免疫の機能も狂わせてしまうため病気に対する抵抗力が落ちてしまいます。さらに傷を治そうとする線維芽細胞の働きまで抑えてしまうため歯周病の治療をしてもなかなか歯周病が治りません。
従来式の燃焼式タバコも新型のタバコ(ニコチン未含有電子タバコを除く)もニコチンは含まれているためどちらも歯周病を悪化させてしまうのです。歯科衛生士や歯科医師が歯周病の治療をしたうえでみなさんが歯磨きを頑張ってくれたとしてもタバコを吸っていない方に比べると歯周病の治りが悪いことも多くあります。禁煙をすると「歯周病へのかかりやすさ」は4割も減ります(日本歯周病学会HPより)。術後の治療経過も禁煙に成功した方はタバコを吸っていない方とほとんど差がなくなります。
「禁煙しなきゃ…」と思っていてもなかなかできないものですが禁煙治療に保険が適用される医療機関もありますので、自分の歯や体のことはもちろんご家族や大切な方のためにも禁煙する勇気を一歩踏み出してみましょう。